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さわるなキケン!この本に決して近づくな。《たった一人の熱狂 仕事と人生に効く51の言葉 見城徹》

たった一人の熱狂-仕事と人生に効く51の言葉-

たった一人の熱狂-仕事と人生に効く51の言葉-

 

内容紹介

本書は、トークアプリ755で200万人が熱狂した「見城徹のトーク」を元に大幅に加筆した単著初の書き下ろし。

「仕事」とは何か、「人生」とは何か。「圧倒的努力」「圧倒的結果」とはどのレベルを指すのか。「金」は全てか、「愛」とは何か、「死」とどう向き合うか。

数々の伝説的ベストセラーを生み出してきた見城徹の生きざまを通して、圧倒的結果を出すための仕事論。ブレずに生き切るための人生論を51の言葉にして収録。

「癒着に染まれ」「一撃必殺のキラーカードをつかめ」「スランプに浸かれ」「野心なんか豚に食われろ」「金が全てだ」など、全てのビジネスマンの心臓に突き刺さる見城徹魂のメッセージ。

感想

この本をよむときは注意してくれ。まず、心身ともに弱い方は決してよんではいけない。次に、「人生終わったな、、」とおもっている方もよんではいけない。

なぜなら半端な気持ちでよむと、やけどするからだ。まあおおげさなんだけど、それくらい熱量が込められている本だ。

以前、twitterで「見城さんの文章をよむと死ねといわれてる気がするからよまない」とだれかが言ってたんだけど、なるほどなあと思ってしまった。まあ、死ねといわれてる気がするは言い過ぎかもしれないけど、見城さんの文章はいつもそれくらい厳しい言葉がならんでいる。

たとえば、サイバーエージェントの藤田さんと見城さんが共著でだした"憂鬱でなければ仕事じゃない"では、こんなことが書いてあった。

 

天気の話でコミュニケーションを図るホテルマンは最低である

見城:よくホテルでこうホテルマンに声掛けられる「いい天気ですね。」「今日は風がすごいですな」このように声かけられると僕は心の中でいつもこうつぶやく。

「それがどうした」いかなる人でも僕は表面的な言葉で心のない言葉に僕は苛立を覚える。ましてや彼らの仕事はサービス業である。サービスとはもっと真摯なものであるはずじゃないのか?コミュニケーションの基本は相手の心に触れることである。ホテルマンたちもホスピタリティーをお客に抱いているのであれば、「今日のネクタイはいつもと違いまして素敵ですね」とか(この前お出でになられたテレビはおもしろかったです」などと言うはずである。

そうした言葉はおざなりでない観察や、心遣いといった、何らかの身を削る努力から生まれるものだ。努力は基本的に自分を傷める。だからこそ相手の心を打つ。対人関係における努力とはつまるところサービスである。そこで僕は、体を差し出し、自分を傷め、目一杯身をよじる。

 

見城さんは、表面的なものをきらう。いつでも全力なのだ。野球でいうと、150キロの豪速球を投げ続けているような感じだ。だから、見城さんのボールを受け取る側にはそれなりの覚悟が必要だ(といったらおおげさか)。

755でだれかが見城さんのトークルームを炎の100本ノックと表現したらしいのだけど、まさにそのとおり。中途半端な質問は許されない。本気の質問をしたいひとだけが許される空間だった。SNS上で顔のみえない相手とあれだけの本気の対話をしたひとはきっと他にはいないだろう。

この本をよんでやけどするひともいるだろうし、一方でいい具合に見城さんの熱量をあびて、代謝がよくなるひともいるかもしれない。まあどっちに転んだとしても、この本が熱いことには変わりはしないんだけどね。

【関連】

憂鬱でなければ、仕事じゃない

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