読書めも

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【書評】憂鬱でなければ、仕事じゃない 見城徹 藤田晋

憂鬱でなければ、仕事じゃない

憂鬱でなければ、仕事じゃない

 

 ◎内容と感想

この本の著者は2人います。

一人目はアメーバを運営する会社。サイバーエージェントの社長でもある藤田晋さん

二人目は、幻冬舎という会社で出版業の社長の見城さんです

幻冬舎というとどこの会社やねんという方もいらっしゃると思うので少しご紹介を...出版業界は、10年に一冊ミリオンセラーを出せばいいと言われています。ところが、幻冬舎は、18年で16冊のミリオンセラーを出しているのです

例えば有名な書籍でいうと「13歳のハローワーク」など、その他には、劇団ひとりの小説なども幻冬舎から出版されています。

この書籍言ってしまえば、自己啓発本なのですが、非常におもしろいです。文章の構成は、見城さんの名言に対して、見城さんと藤田さんがその言葉に関するエピソードを語るという形式です

見城さんが書く文は、読み手の心にグサッと突き刺さるような内容です。野球に例えると150kmの直球がど真ん中に突き刺さるような感覚です

一方藤田さんは、見城さんとは違った見方で文章を書き、読み手に「なるほどなぁ」とうなるような、また意表をつく文章です。野球に例えると、ストレートを待っていた打者が大きなカーブで三振するようなものだと思います

◎読書メモ

1.かけた電話を先に切るな

見城:そもそも電話というのは、不躾な行為である。例えるなら人の家にあがるくらい自分勝手な行為である。相手が作家であるならば、何か重要な作業をやっている時にかけたら流れをとめてしまう。電話を切る権利はいつも向こう側にあるのだ。僕がかけた電話は必ず向こうが切ってから切る。留守電に「かけてください」と残して、かけ直すと自分の頼み事だったりする。

「ふざけるなよ」といつも思う。名刺の渡し方もそう。テーブル越しで渡して来たりとか片手で渡すとかもってのほかである。僕は名刺交換の場合、相手の傍らに行って必ず渡す。コミュニケーションには上下関係があることが多い。それをきっちりとわきまえねばならないのである。

 

2.天気の話でコミュニケーションを図るホテルマンは最低である

見城:よくホテルでこうホテルマンに声掛けられる「いい天気ですね。」「今日は風がすごいですな」このように声かけられると僕は心の中でいつもこうつぶやく

「それがどうした」いかなる人でも僕は表面的な言葉で心のない言葉に僕は苛立を覚える。ましてや彼らの仕事はサービス業である。サービスとはもっと真摯なものであるはずじゃないのか?コミュニケーションの基本は相手の心に触れることである。ホテルマンたちもホスピタリティーをお客に抱いているのであれば、「今日のネクタイはいつもと違いまして素敵ですね」とか(この前お出でになられたテレビはおもしろかったです」などと言うはずである。

そうした言葉はおざなりでない観察や、心遣いといった、何らかの身を削る努力から生まれるものだ。努力は基本的に自分を傷める。だからこそ相手の心を打つ。対人関係における努力とはつまるところサービスである。そこで僕は、体を差し出し、自分を傷め、目一杯身をよじる。

 

3.行く気がないのに今度飯でもというな

藤田:「今度飯でもいきましょう」これを必ず実行している見城さんは素晴らしいと思う。正直言って僕の知っている中では見城さんぐらいしか知りません。約束を果たしてもらった人は「見城さんはこんな誰も守らないような約束を守ってくれた。きっと信頼できるに違いない」と思うでしょう。

そこまで考えての行動かどうかは知りませんが、相手にとって効果的であるということは間違いないでしょう。とは言え、見城さんのような覚悟がある人は別で、「今度飯でもいきましょう」というのは極力控えた方がよいのではないでしょうか?守る気がない約束をいつまでも言っている人は信頼を少しづつ失っていきます

 

4.刺激しなければ相手の心は掴めない

藤田:初対面でいきなり長々と自己紹介をするべきではないと思います。相手が自分に興味を持ってくれるなんて滅多にありません。講演会などに行くとたくさんの人と名刺交換を行います。そんな一言の自己紹介で覚えることはできません。ごくまれに印象的なことを言うひとがいます。

「秘書の〇〇さんと知り合いなんですよ」何気ない一言があると興味を持つかもしれません。要はハッとさせられるようなことを言えるか。それも自分のことでなく相手のことで。仕事で会う人も基本的にそうです。まずいきなり興味を惹付けられるようなことから始まります。

そしてこっちも身を乗り出して聴くようになります。そうすると相手は自分のことを「この人はどういうバックボーンを持っているんだろう?信用していいのだろうか?」となってきたところで自己紹介です。自己紹介とはタイミングが命なんです。初対面の人に興味を持ってもらうには、工夫が必要なんです

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