読書めも

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【#99】ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった 梅崎健理

内容と感想

  流行語大賞「〜なう」を受賞し、高校生のときにソフトバンクの孫さんから3番目にフォローされたことで有名になったうめけんこと梅崎健理さんの新書です。

内容としては、中川淳一郎さんが書いた「ウェブはバカと暇人のもの」にすごく似ています。違う点といえば、今のウェブの現状を分析したうえで、自分はどんなアクションをしていくか?が書かれている点です。

ちなみに、梅崎さんは株式会社ディグナの社長でもあり、最後の章では自身の会社のウェブサービスの紹介もしています。

「マツコ」 

読書メモ

1.なじめなかったマニアの世界

小学一年生から調べること、ものごとの仕組みを知ることが大好きだった。それが、いまの仕事にもつながっている。インターネットでさまざまなホームページを見たり調べたりする以外に、ゲームやチャットを楽しんだり、ネットオークションをチェックするようにもなった。ただ当時はそうしてネット上で人と接することが、ものを調べて知ること以上に楽しいとは思わなかった。

当時の世界は、特定の趣味を持つ人同士でホームページに集まり、狭い世界での知識自慢が繰り広げられていたからだ。同じジャンルのファンのはずなのに、「○○が好きだなんて分かっていないな」と、細かい違いを見つけてはバカにすることもある。しかも、後からその集団に入って来た人には優しくない。

例えば、初心者に近い人の発言を中学生のように幼稚かつ生意気なものだとして、「中坊」から転じたネットスラング「厨房」「○○厨」などと呼んでバカにするのだ」

 

2.ツイッターがめんどくさい理由

ツイッター高校生」として世間から注目された僕だが、現在では、以前ほどツイッターを使わなくなっている。いま僕をフォローしているのは三万三千人ほど。でも、僕が本島にツイッターを楽しんでいたのは、フォローワーが一万人くらいの時期だった。当時と現在の違いは、どこにあるのだろうか?

最大の違いは、やはりツイッターのユーザー数が増えたことだ。僕は2009年から2010年にかけて「ツイッター高校生」として注目されたけれど、いまではツイッターをやっている高校生なんて、まったく珍しくなくなっている。つまり、ツイッターは「おもしろい場所」から「普通の場所」になったということ。 

 

3.ネットの世界では「声が大きい者が勝つ」

「声が大きい」というのは、極端な意見を繰り返しアピールするということ。そんな意見が拡散されれば、アッという間に「ネット世論」が形成されていく。そしてそれをたくさんの人が信じてしまうのだ。。。

冷静に考えて「それは違うのではないか」と思っても、なかなか声に出しにくい。なぜなら「声が大きい」人たちが、寄ってたかって叩きにくるかもしれないからだ。

結果、「めんどくさいから放っておこう」となり、極端な意見はますます広まっていくことになる。