【#81】ゼロ なにもない自分に小さなイチを足していく
◎内容と感想
プロローグとエピローグが、すごくいい。そんな本でした。ぼくは、本の善し悪しを「はじめに」と「おわりに」で決めている。最初で、「お、これおもろそう」とか「いいなぁ」と思い、最後で「いいクロージングだった」と思いたいのです。
という、ぼくの要望に応えてくれる一冊でした。
この本ですが、出版界のなかでも有名な人々で結成されたチームでつくられた一冊です。1000万部を目指すというミリオンセラープロジェクトです。
他の人の感想をいくつか読んだのですが、すごくいいと思った感想がありました。
僕も恩師に会いたくなった|第1章 見えない檻から飛び出そう vol.2 損なわれた居場所を求めて|ゼローーなにもない自分に小さなイチを足していく|堀江貴文 @takapon_jp |cakes(ケイクス) https://t.co/5LjFBoYOe2
— Takashi Hino (@TakashiHINO) 2013, 10月 2
本書の最初の方に、堀江さんが恩師と呼ぶ小学校の先生が出てきます。そのことについてふれた感想です。一言の感想だけど、すごくいい。
◎疑問
どれくらいの時間をかけて執筆したのか?
◎読書メモ
1.人生にマイナスなんて存在しない
僕は、マイナスになったわけではなく、人生にマイナスなんて存在しないのだ。失敗しても、たとえすべてを失っても、再びゼロというスタートラインに戻るだけ。メディアを騒がせた「ホリエモン」から、ひとりの「堀江貴文」に戻るだけだ。むしろ、ここからのスタートアップが楽しみでさえある。
ゼロになることは、みんなが思っているほど怖いものではない。失敗して失うものなんて、たかだか知れている。なによりも危険なのは、失うことを怖れるあまり、一歩も踏み出せなくなることだ。
2.大事なことは、「ハマる」こと
実際僕は、どんなに追い込まれていても毎日10時間の睡眠を確保するようにしていたほどだ。要は起きている14時間をすべてーこれは食事や風呂も含めてー勉強に充てればいいのである。
勉強でも仕事でも、あるいはコンピューターのプログラミングでもそうだが、歯を食いしばって努力したところでたいした成果は得られない。努力するのではなく、その作業に「ハマる」こと。なにもかも忘れるくらいに没頭すること。それさえできれば、英単語の丸暗記だって楽しくなってくる。
3.経験とは、時間が与えてくれるものではない
経験とは、時間が与えてくれるものではない。だらだらと無駄な時間を過ごしたところで、なんの経験も得られない。なにかを持つのではなく、自らが小さな勇気を振り絞り、自らの意思で一歩前に踏み出すこと。
経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていくのである。
4.小さな成功体験の前には、小さなチャレンジがある
小さな成功体験の前には、小さなチャレンジがある。そして小さなチャレンジとは、「ノリのよさ」から生まれる。ノリの悪い人は、人生の波にも乗れない。もちろん血肉となるような経験も得られず、自信にもつながっていかない。シンプルに考えればいい。すべては「ノリのよさ」からはじまるのだ。
5.多くのビジネスマンは「労働」を「時間」に換えている
多くのビジネスマンは、自らの「労働」をお金に換えているのではなく、そこに費やす「時間」をお金に換えているのだ。とりあえず出社して、とりあえず昼食を30分ですませ、大して忙しくもないのにサービス残業をする。
しかし、時間とはどこまでも有限なものだ。年齢や性別、貧富の差などに関係なく、どんな人にも一日24時間しか与えられないし、1年は365日しかない。自分の時間を差し出していれば、月末には給料が振り込まれる。積極的に稼いでいくために、自分は「時間」以外のなにを提供できるのか、もっと真剣に考えなければならない。
6.堀江さんからのメッセージ
さあ、僕の話はもうたくさんだ。あなた自身の「ゼロからイチ」を見せてほしい。僕がそうであるように、あなたもきっと「ゼロ」である。これからどうやって「イチ」を足していくのか。いや、その前にどうやって最初の一歩を踏み出すのだろうか。ヒッチハイクからはじめてみるか、飲み会の幹事からはじめてみるか、さっそく起業に動き始めるか、進む方向やスピードはどうでもいい。とにかく「ゼロのままの自分」に見切りをつけ、一歩を踏み出すことだ。
僕はあなたの人生に直接触れることはできない。決めるのは、あなただ。自分の人生を動かすことができるのは、あなただけなのだ。僕はこれから、自分のやりたい仕事だけをやり、自分の進みたい道を全力で突っ走っていく。そこでもし、僕の進む道とあなたの進む道が交差するときが訪れたら、それほどうれしいことはない。そのときは一緒に、仲間として進もう。そして最後に一言だけ、メッセージを贈って終わりにしたい。
はたらこう