読書めも

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【#46】ウィルゲート 逆境から生まれたチーム 小島梨揮

ウィルゲート 逆境から生まれたチーム

ウィルゲート 逆境から生まれたチーム

 

感想

SEOの会社であり、スタートアップの段階で、1億円の資金調達をしたウィルゲートの創業物語です。サブタイトルが、「逆境から生まれたチーム」ですが、本書のコアな内容は、小島社長と吉岡専務の物語だと思います。吉岡専務とは、ウィルゲートの専務であり、小島社長の幼なじみでもあります。その他には、小島社長の原点からウィルゲートの立ち上げ、そしてウィルゲートの危機を乗り越えるまでが書かれています。

印象に残っている箇所は、会社が赤字で膨らみ、仲間もどんどん離れていく後半の部分。ここで、小島社長と吉岡専務が熱い絆で結ばれているんだなぁと感じさせられるシーンがあります。

 

私は、一つの覚悟を決めていました。会社役員としての責任は、代表である自分一人が負うという決意です。特に吉岡に関しては、大学受験から一切の休みもなく働いていました。寝ているのに無理矢理起こして仕事を求め、大学生活を捨ててもらい、細々とした仕事を強いて、プライベートのない生活をして貰い、仕事ができて当たり前と言わんばかりに、ろくにフォローもしてこなかった3年半。父をなくして早くから経済的に自立しなければならないのに、むしろ役員報酬すら払えず、潰れそうな会社になっている状況。

3年半前に私は勧誘しなければ今とは違って、輝いた人生を歩んでいるはずです。私と一緒にいる事で、彼の人生を狂わせている事に申し訳なさでいっぱいでした。吉岡は自分のように過酷な人生ではなく、もっと飛躍した人生を送ってほしい、この沈み行く会社を離れて、別の道へ行ったほうが彼のためと思ったのです。

私は返済の猶予が1週間もない状況の中、吉岡を呼んで思いを告げました。

「正直今回ばかりは再起の道は見えていない。資金のあてもないし、調達できても借金は莫大な金額だし、立て直しできる可能性は薄いし、、、、仮に立て直しができたとしても過去の負債を返すのに長い時が必要になると思う」

「・・・・」

「会社を清算する事になっても、もし事態が好転したとしても、立て直す道は闇だから、ここから先は俺一人でやっていくよ。本当はこんなはずじゃなかったんだけど。」

「・・・・」

「諒がいなかったらここまで来る事はできなかったと思う。自分にここまでついてきてくれて本当にありがとう。振り回して本当にごめん、、、申し訳ない、、、」

 

しかし、吉岡さんから返ってきた言葉は...

「そんな事はさせない。そういう風に思ってくれるのはありがたいけど、梨輝が一人で責任を負う事はない。最後まで一緒にいるよ」

このシーンは、ぜひじっくりと読んでほしいです。

著者は、社長の小島さんなので、当然小島さんからの視点で書かれています。ですが、個人的には、吉岡さんからの視点を内容に盛り込んでもよかったんじゃないかと。

負債を抱え、仲間は離れる場面を小島社長だけでなく、親友でありNo.2の吉岡さんが何を感じていたのか?また、どう思っていたのか?をすごく知りたかったです。

読書メモ

1.梨輝と一緒に何かやるのってなんか楽しいんだよね

私は、リーダーシップをどのように発揮すればいいのか悩みました

<< なぜ吉岡はついてきてくれるのだろうか?>>

メンバーが抜けた後がらんとした2人きりの代々木のオフィスで私は吉岡に相談しました。

小島社長「また辞めたね。諒はみんなみたいに今の生活を辛いと思う事はないの?」

吉岡専務「うーん、、、」

少し考えたあと、吉岡は続けました。

吉岡「辛いかもしれないけど、習慣と覚悟が違うんだと思う」

小島「習慣って?」

吉岡「俺は高校卒業してすぐ加わったから、受験勉強の延長の感覚で仕事に臨めていると思う。遊びも我慢できる習慣があるのかな」

小島「なるほど。睡眠のこと以外は、受験に比べればましって言ってたしね」

吉岡「覚悟って言ったのは、俺たち大学一年生の時に大学の授業やサークルをすべて捨てて、何かに打ち込むって、相当の覚悟がない限り相当難しいと思うんだよね」

小島「諒はなんで覚悟ができているの?」

吉岡「2つあって、1つは高校1年の時に父親が亡くなって、母親の負担が大きくなっているから、早く自分で稼いで楽させてあげたいって思ってる」

小島「俺も両親に感謝しているから分かるよ、もう一つは?」

吉岡「東大受験に失敗した事かな。失敗を後悔しないためにも、この失敗を今後の自分の人生にプラスにしたいんだよね。もし自分が大学に受かっていたら浮かれて絶対遊んでいると思う。だから誘ってくれた梨輝には本当に感謝しているよ

吉岡「あ、もう一つ理由がある」

小島「なに?」

吉岡「梨輝と一緒に何かをするのって単純に楽しいんだよね。何か遊ぶにしても一緒にドッジボールのチームをやっていた時も。抜けていったメンバーよりも、この気持ちが強かったんだと思う」

小島「ありがとう。諒を誘って心からよかったと思っている。絶対に成功させよう」

私は吉岡からの想像していなかった返答に思わず、感動してしまいました

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