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【朗報】オイ、おまいら!これを読んだらトム・クルーズよりモテるぞ《LOVE理論 水野愛也》

LOVE理論

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もしトム・クルーズよりモテるようになる本というものがあれば、男だったら興味がわかないわけがない。きっと手にとって読もうとするはずだ。読んでる最中に「これで明日からモテモテの人生が始まる!」とニヤつくひともいるだろう。

本書は、"はじめに"でこう言い切っている。

結論から言うと、今からお前をトム・クルーズよりモテる男に育て上げることになる。

もしお前が「別にいいっス」と首を横に振ったとしても、その瞬間、お前の顔面に強烈な一撃を食らわせ、「打倒!トム・クルーズ」の旗印を掲げるまで、俺はお前を永久に張り倒し続けるだろう。

"はじめに"で結論言っちゃうんかーいと、ツッコんでしまうような文言ではじまる。まあ、でもこの一文でグッと読者のこころをつかむのはさすが水野さんだなあとも思う。

語り口調がロックな感じで、読んでる最中なんど笑ったことやら。

単に、生まれつきブサイクなだけで、

単に生まれつき恵まれた才能がないだけで、

単に、生まれつき恵まれた環境にいないだけで、

お前は、ニコール・キッドマンと、ペネロペ・クルスと、長谷川京子と、伊東美咲と、MEGUMIとセックスをせずに、一生を終えるのか?

 

そんな人生、クソくらえだろ?

こういう熱血漢あふれる文体で進められていくんだけど、松岡修造のような暑苦しさはない。むしろ、読んでて気持ち良いくらいだ。いちいち水野先生の理論になっとくするひとが多いだろう。それは、恋愛理論をただ語る熱血教師ではなく、ユーモアも含んでいるからだ。

犬と猫はコミュニケーションの天才である。実際、犬と猫を飼ってみると分かるのだが、あいつら全然働かない。いわばニートである。にもかかわらず、きっちり三度の飯にありついているし、死んだ場合は葬式は出してもらうことすらある。

ではなぜ犬と猫はこれほどまでに人間に愛されるのだろうか?(中略)

『尻尾ふり』

これは相手に対して「あなたに会えてうれしい」ということを「目で見える形」で表すというテクニックである。これは人で言うところの「笑顔」に相当する部分だ。ただ、人間の笑顔はそれがつくり笑いだったり愛想笑いだったりする場合があるが、犬の尻尾ふりはどこからどう見ても社交辞令には見えないのである。それゆえにめっちゃカワイイのである。

「なぜ犬の尻尾ふりは社交辞令に見えないのか?」その理由を分析した結果、ある結論に達した。それは、、、

これは、徳川綱吉が犬を「お犬様」と崇め、人よりも上の存在として扱ったのでそれにならい、綱吉理論と呼ぶらしい(もちろん水野先生があみだしたやつ)。ここでは、犬の行動について分析した理論の一例を紹介したが、猫についての分析もある。すごくおもしろい。

ちまたにあふれる恋愛本やコラムとちがって、おもしろおかしく、そして水野先生の理論に「なるほどー」と思って読みおえることができるだろう(たぶん)。

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