読書めも

読んだ本の感想をぼちぼち書いてます

【#50】渋谷ではたらく社長の告白 藤田晋

 

渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)

渋谷ではたらく社長の告白 (幻冬舎文庫)

 

 

◎本書の内容と感想

一気に読みました。ページ数は300近くあるのに、短い時間で読み終えました。この本は、自分の調子が乗ってる時とか、自分の身体のリズムのスピードが早い時に読むといいと思います。

というのも、僕は歩きながら読んでたんですよ、この本。僕は、普段から歩きながら本を読む癖があるのですが、読みながら障害物に当たることってあまりありません。

ですが、今回、歩きながら読んでて、人に何度もぶつかったりしました。たぶんそれくらい藤田さんの文章に引き込まれたのだと思います。

だから、藤田さんの悩みや苦しみがすごく伝わってきました。ぜひ、この本を日をまたがずに一気に読み込んでみてください。

◎読書メモ

1.大企業に行ったやつは偉くねえ。偉いのは、その会社を作ったヤツだ。

先輩:「藤田、大企業に入社して合コンに行って名刺出して、威張るやつがいるだろう?あれはかっこ悪いよ」

藤田:「どうしてですか?」

先輩:「大企業にも、それを立派な会社に作り上げた人たちがいるんだ。その人たちが偉いんだ」

藤田:「はい」

先輩:「そういう人たちが汗水たらして必死になって立派にした会社にいまさら難しい試験をパスして入社して、偉そうにしていてもなあ」

 

2.時価総額が半分というのは、1万円のお札が5000円札で売られているようなもの

2001年に入り、ついに株価の下落が止まりました。しかし、止まったと行っても会社の評価が上がったわけではありません。会社はゲンキンで180億円程度も保有しているのに、時価総額(その会社を丸ごと買える金額)がその半分の90億円程度まで下がったのです。

 

わかりやすく説明すると、1万円のお札が5000円で売られているようなものでした。会社を丸ごと買収して、解散すればすぐに90億円儲かるというところまで株価が下がりきっていたのです