読書めも

読んだ本の感想をぼちぼち書いてます

野獣とよばれた男の真実。オレは悪の帝王になりたかった。《真相 マイク・タイソン》

真相---マイク・タイソン自伝

真相---マイク・タイソン自伝

 

史上最強のボクサーとして、名を馳せたマイクタイソン。申し訳ないのだけど、ボクシングにさほど興味がないから、マイクタイソンの名前なんて聞いたことがなかった。

そんなぼくがなぜマイクタイソンの自伝を読もうと思ったのか。どうして、600ページにもわたる本書を手にとったのか。それは彼の半生が波瀾万丈なものであり、遊び方が常軌を逸していたからだ。

 

少年院で伝説の天才トレーナーに見出され、史上最年少のヘビー級チャンピオンへ。

人生の師との悲しき別れ、悪徳プロモータードン・キングの陰謀、金目当ての結婚相手による裏切り、いわれなきレイプ事件、刑務所内での放蕩、出所後の王者への電撃返り咲き、伝説となったイベンダー・ホリフィールドの耳噛みちぎり事件、300億円の稼ぎ手から破産者へ、麻薬・アルコール、そしてセックス中毒、幼い娘の死、

そして、そんなドン底からの更生──これほど破天荒な人生を送った男が他にいるでしょうか。(アマゾン 内容紹介より)

 

いったいアンタは何人ぶんの人生を味わったんだっていうくらい破天荒な人生。読んでいる途中に何度も「え、これノンフィクションだよね?」と疑ったほどだ。それほど、びっくりするようなエピソードがたくさん出てくる。

ロンドンやパリに行くと、店から在庫がなくなるまで買い物をし、道を歩けば「チャンピオン!チャンピオン!」と叫ばれ、たくさんの店員から店に引っ張り込まれそうになったり、SWAT(特別機動部隊)に囲まれライフルを向けられたり、リングでぶちのめしたやつが路上デート中に復讐してきたり、自分のマネジメント会社の社長に150億近く搾取されたり、心身ともに健康なのに、義理の母と妻から精神病棟に無理やり入れさせられたり、刑務所で服役中に様々なものを囚人に売りさばいたり、尻がすりむけるまで腹筋をしたり、カウンセラーの先生を抱いたり。

まあ、とにかくすごい。そのひとことに尽きる。

 

こうも破天荒な人生になった理由のひとつに彼がヒール役に憧れ、常にヒールキャラとして立ち振る舞っていたことが挙げられるだろう。

10歳からスリや強盗をはじめ、13歳で少年院に行った彼には悪の血が流れていた。そして、過去にヒールキャラとして有名になったボクサーたちに憧れ、尊敬していた。悪の血が流れていると悟ったまわりの人間がタイソンの周りに群がり、彼からあらゆるものを搾取しようとしたのだ。

もうひとつの理由が、師であるカス・ダマトの死だろう。カスは、タイソンがチャンピオンに輝く直前に死去する。タイソンに常に道を示し、手綱を締め続けてきたカスを失った無防備のタイソンの元にこれまた多くのひとが群がった。

破天荒といえば、平成ノブシコブシの吉村さんが思い浮かぶのだけど、あんなの破天荒じゃねえ!って思うくらいすごいこの本書。あなたも破天荒な人生をこの目で確認するといい。

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1.謙虚という名の骨質ではなかった

カネを出したり、七面鳥を恵んだり、人の世話をしたり、弱者や病弱な人の面倒をみたりしたことーは、たしかに全部やったが、それは謙虚な人間になりたかったからやったのであって、謙虚な人間だったからじゃない。謙虚になりたくてたまらなかったが、俺の体は謙虚という名の骨質ではできていなかった。

 

2.自信がすべてだ

自信がすべてだ。しかし、その自信を得るには、自分をぎりぎりあで追い込む必要があった。自信はじっくり育つものじゃなく、どこからともなくふっと湧いてくるものだ。たえず心に描き出し、養っていくことで生まれてくるものなんだ。

真相---マイク・タイソン自伝

真相---マイク・タイソン自伝

 
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