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読書めも

読んだ本の感想をぼちぼち書いてます

風俗体験取材漫画家ってどんな仕事?《こんな漫画家になりたくなかった 風俗体験取材28年間の苦悩 コモエスタ神楽坂》

新書

ワンピースの作者である尾田栄一郎は、ワンピース関係者の飲み会で、プロデューサーが経費で落とせるところを手で制してこう言った。「おれ、イチローより稼いでいるからだいじょうぶ」と。そうして尾田さんは、関係者全員分の飲み代を払ったという。

イチローマリナーズ時代の最高年棒は18億。こんな話をきくと、漫画家には夢があるなあとおもう。

だが、本書を読むと、そんなこと微塵もおもわないだろう。風俗体験取材漫画家であるコモエスタ神楽坂さんの「こんな漫画家になりたくなかった」、読みました。

風俗体験取材漫画家とは、ありとあらゆる風俗を取材し、それを漫画にする。ソープ、デリヘル、オナクラ、ハプニングバー、ニューハーフ。。

 

ほとんどのプロ志願の漫画家たちが最初に目指すイメージといえば、世間から「先生」と呼ばれ、憧れ、敬愛され、単行本が売れ、アニメ化、映画化されたキャラクターを持ち、ベレー帽をかぶった漫画家であることには間違いない。

なりたくない漫画といえば、ズバリ!売れない漫画家!!メジャー雑誌のようなパクリのような表紙に、描いても描いても単行本も出版されず、ただただ誌面を埋めているだけの漫画家だ。

若き漫画家たちは尊敬されたいのである。売れたいのである。アニメ作品にしたいのである。それは出版社主催のパーティに行けば、一目瞭然である。

漫画家のタマゴたちからも見下されている最低の漫画家の「くくり」がある。それが「風俗体験取材漫画家」だ。

 

業界内で、風俗体験取材漫画家はそんな扱いをうけているそうだ。風俗体験取材なわけだから、とうぜん風俗でサービスを受けることになる。取材費は、出版社持ちなので自腹を切ることはない。

そうきくと、「タダで性サービス受けて、そのうえ原稿料までもらえてウハウハじゃねーか!」とおもうかもしれないが、そんなことはない。

ふつうのかわいいねーちゃんがいるような風俗に行って、それを漫画にしても読者はなにもおもしろくない。それこそ60・70代のいる熟女の風俗に行ったり、はたらいている女性全員が性病をもっていると噂のお店に行ったりと、まあ大変だ。

そんなびっくりするようなエピソードが本書にたくさん書かれている。ごはん前に読むのはおすすめしない。なぜなら、テレビで「ピー」がはいるような言葉がちりばめられているからだ。

だが、それくらい赤裸々に書かれているので、まあ笑える。ゲラゲラ笑えるとは、こういうのを読んだときにでる笑いのことだろう。興味があるひとは、読んでみるといいかもしれない。

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