読書めも

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【#193】上杉謙信は童貞だった《学校では教えてくれない戦国史の授業 井沢元彦》

学校では教えてくれない戦国史の授業

学校では教えてくれない戦国史の授業

 

内容(「BOOK」データベースより)

歴史の裏側って、そうだったのか!応仁の乱から本能寺の変まで、日本史の謎を解き明かす!目からウロコ!の歴史講義。

感想

小学校の歴史の授業で、戦国史の箇所を授業で扱うとなったとき、いつもテンションが上がった。なぜなら、戦国史が好きで、授業のときに、戦国大名のエピソードをドヤ顔で発表できるからだ。

もともと兄が歴史好きで、物心ついたときには歴史の本が身のまわりにあった。歴史まんが、三国志楽毅太公望、ありとあらゆる歴史の本が本棚に並べられていた。どういう経緯で、読もうとおもったのかよく覚えていないのだけど、いちばん最初に手にとったのは歴史まんがだったとおもう。たしか、大内義隆毛利元就上杉謙信武田信玄について書かれたまんがだった。

このときに、たしか「毛利元就カッケー」っておもった。理由はよくわかんないんだけど、中国地方統一した元就すげーっておもった。ぼくが歴史を好きになったのは、このときだった。

 

 

上杉謙信は、生涯童貞を貫いた」「長篠の戦いで、三段撃ちはやっていない」「今川軍四万VS織田軍五千での桶狭間の戦いはうそっぱち」「天下統一ということばは信長がつくった」「川中島での戦いで、上杉謙信が単騎で信玄に斬りかかったのはじつは本当の話」「江戸時代が平和なのは信長のおかげ」「そもそも、戦国時代っていつから?」

もし、これらのことについて全部しってるよ!という方は、この本を読む必要はないし、このブログも読む必要がない。きっと歴史がくわしいひとだろう。

本書は、戦国時代に活躍した武将3名「織田信長武田信玄上杉謙信」を中心に、学校ではぜったいに習わないようなことについて書かれている。逆にいえば、学校のテストにでないようなことばかりだ。

そもそも、なぜ戦国時代は日本の歴史のなかで人気のある時代なのだろうか。多くの理由があるだろうが、そのうちのひとつに全国の武将たちが天下統一に向けて戦ったということがあげられる。

ところが、本書によると、どうやらみんながみんな天下取りを狙って戦っていたわけではないらしい。しかも、信長以前の大名は「天下統一」など考えたこともなかったらしい。

確かに、戦国時代はいろいろな大名がしのぎを削る群雄割拠の世の中でした。それは間違いのない事実です。あちこちで下克上があり、うかうかしていると、すぐに領土を侵略されてしまいます。

しかし、だからといって、みんなが天下を目指していたかというと、決してそんなことはなかったと私は思います。信長以外の戦国大名は、自分の領土を広げることを目的とした、あくまでも地域戦、私戦なのです。(中略)

特に、信長以前の戦国大名は、おそらく「天下」など考えたこともなかったと思います。「天下取り」というのは、織田信長の発明なのです。(中略)

ではなぜ、信長以前の大名たちは「天下取り」という発想に至らなかったのでしょう。それは、「身分が違う」という意識があったからです。

今は、誰も身分ということを言いません。「身分が違う」などと言ったらそれこそ叱られてしまうでしょう。でも、それは明治以降のこと、いや、正確には1945年、つまり戦後のことです。それは以前の日本には、身分意識というものが付いてまわっていました。(中略)

そして、こうした「身分」を飛び越えて、大名が将軍になることは絶対にできないというのが、当時の常識だったのです。

天下統一とは、幕府をひらくことでもあり、幕府をひらくということは征夷大将軍になるということ。しかし、征夷大将軍には鉄の掟がある。それは、源氏の血を受け継いでいるひとしかなることはできないということ。

だから、天下統一の夢をほかの大名が考えていたとしても、実行にはうつせなかった。なぜなら、仮に天下統一をしても源氏の血を引いていなかったら幕府はひらけないわけで、天皇を脅して幕府をひらいたとしても、源氏の血を引いていない将軍は周囲の人々に受け入れられない。それほど「身分」というものが当時は重要だった。

そのぜったいに超えることができないとされていた「身分」を織田信長は超えようとしていたわけだ。

このように、みんながすこし誤解していることや知らないことをひとつひとつ知ることができる。きっと読みおえたら「戦国時代深イイ」っておもうかもしれない。

読書めも

1.長篠の戦いの真相

ポイントは「音」なのです。

鉄砲は、弾を撃つときにものすごい音がします。音に対してすごく敏感な馬は、1000挺もの鉄砲が放つ大音響にパニックになったことでしょう。おそらく暴れて騎兵は振り落とされ、手がつけられない状態になったと思われます。

2.織田軍と武田軍のちがい

戦国時代、どこの大名の兵も、その9割は農民でした。農民兵は領内の農民を人件費タダで徴集して使えるというメリットがあります。手柄を立てればもちろん報酬が与えられましたが、普段は農民なので、戦争がない時期は兵を維持する費用がかかりません。

→兵農一致

対して、信長軍は兵農分離。農民兵とちがって、お金で雇っているので、強さでいうと農民兵より弱い(農民兵は自分の土地や家族のために戦うから)。だけど、兵農分離だと戦う専門の兵士は補充がきく。しかも戦死者がでても、農民の数が減らないので国力が減らない。

学校では教えてくれない戦国史の授業

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