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読書めも

読んだ本の感想をぼちぼち書いてます

【#112】高校生一万人署名活動 高校生パワーが世界を変える 長崎新聞新書

ノンフィクション
高校生一万人署名活動 高校生パワーが世界を変える (長崎新聞新書)

高校生一万人署名活動 高校生パワーが世界を変える (長崎新聞新書)

 

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はじめに

ぼくは18歳以下のインタビューサイトを運営していることもあり、ネットや本などで「高校生」や「中学生」という単語にはビビッとくるものがあり、いつも読むようにしています。たまたま図書館で「おもしろい本はないかなぁ」と思っていたときにこの本と出会いました。

ところで、広島に原爆が落ちた日を覚えている人はどれくらいいるでしょうか?答えは、1945年8月6日。約16万人〜20万人が亡くなったと言われ、多くの日本人が悲しみに暮れた出来事です。

では、今度は質問を変えましょう。長崎に原爆を落ちた日を覚えている人はいますか?答えは、広島に原爆が投下されてから3日後の1945年8月9日です。こちらも10万人近く亡くなったと言われています。

この8月6日と8月9日を絶対に忘れてはいけないし、風化させてはいけない。そんな想いが根底にある高校生たちの活動の物語です。

高校生一万人署名活動というムーブメント

高校生が蒔いた一粒の種。「何かが生まれる」そんな予感さえ感じられたらしい。この活動は、長崎市民のみならず、全国の人々に大きな感動を与えました。

そもそも、この活動は毎年長崎市民の募金によって、海外に行き平和教育を学ぶという「高校生平和大使」の中から1998年に生まれました。その年の「高校生平和大使」のメンバーたちがアウシュビッツ収容所に立ち寄ったときの衝撃が忘れることができず、この活動がスタートしました。

そして、活動は継続され、3年目に2人の平和大使がジュネーブ国連欧州本部へ1万人の署名を届けました。確かに「1万人の署名で何が変わるんだ?」と批判する人もいると思います。でも、その活動が10年以上も継続されているというのは意味があるのではないでしょうか。また、彼らが本気で1万人の署名を集めよう!と動いた行動や想いはホンモノだとぼくは思います。

実はこの活動が生まれたのは「広島」でなく、「長崎」です。長崎に比べて、広島の方が平和教育核兵器撤廃などの活動は盛んです。なぜ「広島」でなく「長崎」だったのか?そんなひとつの問いを持ってこの本を読み進めると非常に興味深く読み進めることができると思います。

内容と感想

だいたい350ページちかくあるのですが、中身の2/3はこの活動に参加した学生の感想文集となっています。69名の感想文が掲載されており、彼らの率直な想いが書かれているので確かに読み応えがあるのですが、いかんせん多すぎるという印象を受けました。さすがに20人を超えてくると、お腹いっぱいという感じです。

ちなみに、残りの1/3は高校生一万人署名活動がどのように生まれ、どのような社会的インパクトを与えたのか?ということが書かれているので、これはすごくおもしろい。

また、高校生一万人署名活動の物語だけでなく、「平和とは?」というすこし哲学的な章もあったり、当時この活動が始まった後に「9.11」があったため「戦争」について考えさせられる箇所もあるので、その辺りはよかったかなーという感じでした。

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