読書めも

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【#97】わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?

わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?

わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?

 

内容と感想

 去年の6月くらいに読みましたが、レビューを書いていなかったので、もう一度読んでみることにしました。

学生時代にブロガーとして一躍有名になり、その後電通に就職し、トレンダーズに転職したはあちゅうさんの著書です。

はあちゅうさんは、現在6冊の本を出しているわけですが、これは学生時代に書き上げたものです。

以下あらすじ

大学4年で、世界一周に行きたいと思ったはあちゅうさんは、ブログを使った企画で世界一周旅行をしようと決意します。無我夢中で、様々な企業に営業に行ったり、企画書を送ったりし、協賛を募ります。

 

なんとか協賛を募ったはいいが、各企業からのミッションが与えられた。その数150...果たして、はあちゅうさんの旅はどうなるのか?

 

アマゾンのレビューでは、結構荒れてたけど、僕は楽しく読むことができました。

ただ、「わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?」というよりも「はあちゅうの世界一周旅日記とその裏側」という方がニュアンス的には合っている感じがします。

わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?だと、その裏側をもっと詳しく書いてほしかったなぁと。

たとえば、各企業からのミッションの詳細があまり明かされていません(アマゾンのレビューもここを中心に批判してました)。ぼくも各企業からのミッションは見たかったです(とはいえ、むずかしいか)。

でも、はあちゅうさんが企業に送った企画書は本書のなかでまるまる紹介されているので、裏側が全く書かれていないわけではありません。

最近、はあちゅうさんが「恋愛炎上主義」をリリースしていたのでそちらを読んでみようかと思います。

 

疑問

・学生団体はなにをやっていたのか?

・6つの書籍のなかで一番気に入っている本はどれか?

・どのように自分の文章を磨いていったのか?

 

読書メモ

1.はあちゅうさんの文章

 ・「はてな」という有名なサービスで私の名前を検索すると、「はてな村の敵」とまで出てくる、トホホな存在なのである

 

・言葉を練ってからブログを書くほうが親切なのかもしれない。でもその瞬間、その場所にいることを楽しむために、言葉を考える一瞬すら惜しいと思ってしまう自分がいた。

 

・このとき以来、旅先で出会った人には企画のことを話さなくなった。ぬいぐるみのことを聞かれたときは「このぬいぐるみと世界各地で写真を撮りたい」とだけ答えた。普通の旅人でいたい。イレギュラーな印象を与えたくない。

 

・とはいえ、何かしたいけれど何もできない。この歯がゆさは筆舌に尽くしがたい

 

・まさに砂と共生している人々がここで暮らしているわけだ。

 

・言葉の無力さ、そしてそれに反比例する本能の感覚の強さは旅を続ければ続けるほど強く感じるようになっていった。

 

・いろいろな会社に愛着を持つことで、社会人になる前に、一足早く「社会」と密接に結びついた気がした。

 

・夕食後、部屋に戻ってシャワーを浴びてから、久しぶりに眉毛を整えていたら、いきなり停電が起こった。前触れのない事態にびっくりした私は、うっかり左眉毛端をそり落としてしまった。たしかに「自然」は体験しにきたけど、「不便」は嫌!・・・・今まで自然を壊すのはよくないと思っていたけれど、自然を壊さずにいると不便なことって多い。

 

2.誰も「楽しむなよ」とは言っていない

旅をある程度の期間し続けたことがある人だったら絶対に「最高の瞬間」と「最低の瞬間」の両方を体験していると思う。私も、旅行中はずっと感情の波があった。そんな状況で、つねに考えようとしたのは「どうやったら楽しめる?」と「どうやったらできる?」だった。

 

最低の瞬間をどう楽しめるか。どう今後に生かすか。この2つを考え続けることは人生の質を変えると思う。ミッションだから、仕事だから「まじめにやらなくてはいけない、かならずやらなくてはいけない」と想い、それがずっと重荷だったのだけれど、よく考えたら誰も「楽しむなよ」とは言ってない。