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読書めも

読んだ本の感想をぼちぼち書いてます

【#83】偽悪のすすめ 嫌われることが怖くなくなる生き方 坂上忍

感想

芸能界で毒舌芸人といえば、「有吉弘行」。2013年の彼が出演したテレビ番組の数は「533番組」。出演本数は3位のランキングでした(1位は、バナナマンの設楽)

毒舌芸人として確固たる地位を確立したわけですが、ここ最近のバラエティーに新規の毒舌芸人が現れました。

それが、著者の坂上忍。もともと役者をやっており、舞台の演出を手がけたり、子役のスクールを経営している方です。

副題が"嫌われることが怖くなくなる生き方"ですが、まさに坂上忍の生き方が書かれた本です。第一章から、ギャンブルの魅力や自分がなぜギャンブルにハマるか?ということが書いてあったり、第四章では、男は女を口説いてなんぼ!などと書いてあったり。

個人的には冒頭の「はじめに」がすごく好きでした。ここにこの本を出そうと思ったきっかけとそのときの坂上さんの気持ちが書かれているんです。

ある日、とある編集者の方に「坂上さん、本を出してみませんか?」と言われた。まぁ。これまでに小説を含め、数冊書き下ろさせていただいてはいるが、「出せ」と言われて「書く」ものでもないし、「書きたいもの」があっての「出していただく」のがまっとうなわけで、少々戸惑ったというのが正直な思いであった。

で、とりあえず訊いてみた。「どんな内容のものを希望されているんですか?」と。編集者の方は「いま、テレビで坂上さんがばんばん発言なさっていることを、テレビでは言えないことも含めてぶつけていただきたいなと」。

やっぱり、ね。そんな気がしておりました。ほんと、テレビの影響ってすごいよね。テレビでの露出が増すと主事あの依頼が次々に届き、話は本の出版にまで伸びていく。

そんな流れなのだろうか?でも、僕はそういった流れが嫌いなのである。だって、なにげに一番、書くことが大好きだから。役者より演出業よりもバラエティ番組の出演よりも、じつは書く作業をなにより大事にしているのである。だからこそ、書きたい衝動を大切にしたいし、その衝動がなければ書けないし・・・・・。

なにより、ノセられているみたいでね。まぁ、若いころならまだしも、四十も半ばを過ぎたおっさんがいいようにノセられるってさ、どうなのよ?みたいな。一方で、ときにはノセられることの大事さもわかっているつもりなの。だって「書きたいから書く」は、あくまでも理想形であって、「求められるから書く」は、仕事として成立しているわけですから。

だったらウダウダ言ってねえで、とっとと書けよって話わけですよ。だから、こうして書いてますよ。はい、書くことにしました。で、どうせ書くなら、やっぱりテレビは飛び越えないとね。意味がないもんね。

この文章は、読者のツッコミも書いて、そのツッコミに対しての自分のアクションを書いていて、すごくおもしろい。

この「はじめに」を読んだら分かると思いますが、すごく読みやすいです。ブログを読んでいるような感覚。

というわけで、手にとってみてください。

疑問

・表紙の写真が意味するものはなにか?

 

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表紙に2人の坂上さんがいるわけですけど、右側の坂上さんのポースは何を意味しているのかすごく気になります。頭のこめかみの上に右手をピストルの形にさせているポーズ。果たしてなにを意図したものなのか?

 

読書メモ

1.博打は、身も心もシビれる感覚

博打の本当の面白さや醍醐味は「この金がなくなったら、明日からなにも食えない」とぎりぎりまで自分を追い込んだときに、初めてわかるものです。そのために、多摩川競艇で負けたら当日のナイターの大井競馬場に行く、というくらいの勢いで参加する。それが僕の博打のスタイルです。

 

普段の生活のなかで、身も心もシビれる感覚って、なかなか味わえるものじゃあない。僕の耳には、「そんなことまでしてシビれたくねえよ」という声が各方面から聞こえてきますが、博打をやったことがない人であれば、だまされたと思って、一日、競艇場にでも出向いてみていただきたい。 

 

2.働かない貧乏でなく、自分から貧乏になるのはいい経験

「今度、稼いだ金を賭けるときは必ず勝つ」という気分にさせてくれる。それが博打の不思議な魔力です。ただし、そこで借金をしてまで打ち続けるようになると、最悪の方向に突き進むだけ。あくまでも、働けば取り返せる程度で負けるのが肝心です。

 

それができれば、単に自分の金が多少すくなくなるだけで、金銭感覚を養ったり、普通の生活では味わえないスリルを味わったり、あるときは当たって儲けたりという、人生においての糧になり得ます。男は、若いときに、貧乏を味わったほうがいいというのが僕の考え。 

 

3.アンバランスさが男としての魅力を引き出す

じつは、こうした"その人ならではのアンバランスさ"が、女性を口説き落とす際のポイントになったりする。自分を知るとは、自分のよい部分、悪い部分をすべて受け入れているということ。

 

角のない丸い人は、安心されることはあってもおもしろみはあまりない。女性からすると、アンバランスな部分があるからこそ、面白くて興味深い生き物に見えてくる 

 

4.正しい大人でなく、カッコいい大人を目指せ

これは僕の個人的な考えですが、そんな時代だからこそ「正しい大人」を目指すより、「カッコいい大人」を目指すことのほうが、ずっと価値があるんじゃないかと思っています。

 

本当の意味でカッコいい男って女だけでなく男にも惚れられるもの。男に惚れられるには、やはりどこか突き抜けたところがないとね。突き抜けるって、正しいとか間違っているとか、モテるとかモテないとかというような二次元論的な評価軸を超えていくことです。 

 

「正しい大人」というのは、多くの人が支持する意見を持ち、ルールをしっかり遵守すること。それだと、"自分"がない。そうではなく、その他大勢になるのでなく、そこからすこしはみだしてみることで、でてくる魅力もまたいい、という話。

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