【#78】「ほしい未来」は自分の手でつくる
◎内容と感想
greenzの代表の鈴木さんの著書読みました。と、言っても途中までしか読めなかったので時期をおいてまた読もうと思います(でも、あとがきは読みました)
greenzを日頃より見ている人は気づいたかもしれませんが、本のタイトルはgreenzが掲げる理念です。ちなみにWebサイトでは"ほしい未来"をつくるためのヒントを共有するWebマガジン、と書いてあります。
この本の素敵なところは、あとがきに書かれていることがタイトルに繋がっているんです。どういうことか、あとがきの一部がこちら。
僕が中学生のとき、数学の先生が棺桶の絵を黒板に大きく書いて、こう言い放ちました。「いいか、おまえらは毎日毎日、棺桶に向かって、一歩ずつ、確実に歩んでいるのだ!」あまりに突然なことに、クラス中が凍り付きました。
僕はいま、37歳です。ぼちぼち棺桶への折り返し地点が見えてきた僕が思うのは、人生というのは、自分に与えられた宿題を解く旅みたいなものかな、ということです。僕がもらった宿題は、どうやったら自分の可能性を最大限発揮できる社会がつくれるか?ということです。
あなたの人生の宿題は、なんですか?
「あなたの人生の宿題は、なんですか?」すごく好きな言葉です。鈴木さんの人生の宿題が、この書籍のタイトルの「ほしい未来」は自分の手でつくる、なんです。
そして、あとがきで、読者に向かって「宿題もってる?」と聞くわけです。あとがきとタイトルが繋がっているとても素敵な本です。
◎疑問
・greenzの一番の収益を担っているものは?
→広告?寄付金?
・「欲しい」でなく、なぜ「ほしい」なのか?
◎読書メモ
1.パワーとラブの両方が必要
「パワー」と「ラブ」はどちらか一方だけでは機能しない。それは、あたかも2本の脚で歩くようなものだ。「パワー」と「ラブ」の一方しかなければ、よろめき、ときに転んでしまう。
僕らが立ち上げた当初のグリーンズは、あふれんばかりの「ラブ」を手にしていたけれど、何かを成し遂げるための「パワー」は持ち合わせていなかった。
その後、僕らは「パワー」を得るために株式会社をつくり、がむしゃらに頑張った。出資を受け、ベンチャーマインドも学んだことで、たしかに「パワー」を手にしたけれど、今度はその過程で「ラブ」を手放してしまった。
まさに僕らは、よろめき、転びかけていたのです。そのことを学んだ僕らは、「パワー」か「ラブ」か、どちらか一辺倒ではなく、両方をバランスよく兼ね備えたチームをつくり上げることを目指します。
2.大いなる「循環」での自分の役割
アジア学院での日々を通じて、僕は、この「大いなる循環」を生み出して動かしている、とてつもなく大きな力をひしひしと感じていました。そのなかで、僕という存在はちっぽけなものでしかありません。
でも、小さな小さな虫たちが、生態系の循環のなかで果たしている役割を知ると、このちっぽけな自分も「大いなる循環」のなかで何かの役割を果たしているように感じられます。
自分より圧倒的に大きな何かとつながっているという感覚は、神様と共にあるような、そんな気持ちです。大きな力に身を委ねて生きることの幸せを感じ、大地に向かって「ありがとう!」と叫びたくなる毎日を送っていました。