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読書めも

読んだ本の感想をぼちぼち書いてます

ビッグイシューの挑戦 佐野章二

ビジネス-社会起業
ビッグイシューの挑戦

ビッグイシューの挑戦

 

 

◎本書の内容

ビッグイシューの代表、佐野さんの書籍2冊目読みました。非常に読みやすかったです。佐野さんの書籍はいくつかあるのですが、

【書評】社会を変える仕事をしよう - インタビュアーの書評日記は、経営のノウハウであったり、ビッグイシューの職員さんのインタビューであったり、そういったことがメインでした。

ですが、こちらの「ビッグイシューの挑戦」はビッグイシューの立ち上げ期のストーリーや佐野さんがビッグイシューを立ち上げる前の前職のお話、ビッグイシューの事業内容であったりなど、ビッグイシューの歴史が丁寧に書かれています。

本書の途中で、ビッグイシューの創設者ジョン・バードが出てきます。ジョンに関するエピソードも少しあったので、個人的には、ジョンから見たビッグイシュージャパンの話や佐野さんをどう思っているかなどのインタビューを入れて欲しかったなあと思うこの頃です。

◎読書メモ

1.施しでは限界がある

ホームレスの人達を支援するためには、お金を「施す」だけでは十分ではない。彼らが自分達の手でお金を稼げる仕組みが必要だった。こちらが永遠に施しをし続ける事ができない以上、彼らが自力で収入を得る仕事を創出しなければ、それは持続可能な支援とはなりえない。

 

そのためには、僕らが取る形態はビジネスでなければならなかった。そうでなくてはいずれこちらからの支援は息切れして続かなくなってしまうだろう。共倒れしてしまっては意味がない。ホームレスの人々自身の持続性と支援する側の持続性。

 

両者が協力して、「ホームレスの自立」を目指していくにはボランティアやNPOでなく、ビジネスである必要があった

 
2.チャリティではなく、ビジネスを
販売者(ホームレスの人)が多めの金額を渡されて「釣りはいらんよ」と言われた事がある。これは絶対に受け取ってはいけないと、言ってある。もちろんその人は善意でそのように申し出てくれているのだろう。だが、それを受け取ってしまった瞬間に、それはビジネスではなく、施しになってしまう。

ビッグイシューがチャリティでなく、ビジネスを、これをモットーにしている限り、これを受け取る事はできない。「もろうたら、寄付する人、寄付される人上下関係ができるからな。でも僕らは商売をしているんやろ。商売は対等やろ。」お金を恵んでくれた人に二度目はないと思え。お金を受け取ってしまった段階でその人は客でなくなってしまうのだから。


「チャリティでなく、ビジネスを」ということば。ものすごく自分に突き刺さりました。なぜなら似通った出来事が最近自分にあったからです。先日とあるイベントを開いたのですが、参加者の一人が参加費を持ってくるのを忘れ払う事ができませんでした。その時は次回払ってねという事で事を終えたのですが、よくよく考えたら他の参加者の人には払ってもらっているのです。

そう考えると不公平な話です。そのイベントはチャリティとしてやっているつもりはなく、ビジネスとしてやっているのでなおさらです。ビジネスをするという事はこういう事だと感じた瞬間でした

 

3.ホームレスの平均月収は約1万円~5万円
彼らの収益源となるのは廃品回収だが、残念ながらたいした収入にはならない。一晩中歩き回り、大きな袋にアルミ缶をいっぱいにしたとしても1キロ50円~100円が限界である。
 
これではどんなに働いても月に1万5000円程度。価格の変動は激しく、数ヶ月前の数十分の一にしかならない事も。缶集めのライバルも多い。
ホームレスの人々の平均月収は1万~5万円と言われている。平均月収が1万~5万円。これは障がい者雇用と似ているなあと思いました。障がい者の人々も授産施設での工賃は約1万円~2万円です。
 
だからこそ、平均月収を超えるお金を手渡せる可能性があるビッグイシューは価値があるのだと思います。
 
4.ソーシャルビジネスは何も大そうなものではない
ビッグイシューの創設者「ジョンバード」は、ソーシャルビジネスについてこう語っている。

ソーシャルビジネスは何も大層なものではない。道ばたに落ちている空き缶を拾うのだって、立派なソーシャルビジネスだと自分は思っている。何が立派な仕事で何がかっこいい仕事か。それは一見つまらないと思われている仕事を、威厳を持ってやっている人、その姿が一番かっこいいのだ。
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