読書めも

読んだ本の感想をぼちぼち書いてます

【#39】向井理を捨てた理由 田島未来

向井理を捨てた理由

向井理を捨てた理由

 

 

■内容と感想

向井理の元マネージャー、田島さんの著書。この著書に関しては、こちらのサイトで見ていただきたい

芸能人のマネージャーから見た向井理やどう向井理を売り出していく戦略。またマネージャーの仕事において大事な事とは?そんなことが書かれてる一冊です

僕がこの本を読んでいておもしろいと思ったのは、あとがきの部分で著書の田島さんだけでなく、向井理と田島さんの事務所の社長がそれぞれあとがきを書いています

つまり、3人の人があとがきを書いているのです。今まで読んできた書籍にはなかったやり口だったと感じました

向井理から見た田島さん。その向井理と田島さんの関係性を語る社長、あとがき部分をぜひじっくりと読んでいただきたい一冊です

 

■読書メモ

1.できないマネージャーができないマネージャーを紹介しても意味がない。

新人マネージャーの時は本当にたくさんの苦労をしました。私より少しだけ早く入社した同期のマネージャーがいたのですがその人が私を読売テレビのプロデューサーを会わせてくれたことがありました。人脈が広げられたことで、先輩マネージャーに報告したところ怒られました。

「できないマネージャーができないマネージャーを紹介してプロデューサーになんのメリットがあるのよ!?みっともない」確かにそうですよね。これが飛び込み営業をしてこのプロデュサーにお会いしにいったのであるならば、先輩のマネージャーはほめてくれたのだと思います。テレビには向かいが出演しているドラマやCMがたくさん流れています「理ちゃん、今日のお芝居よかったな。私だったらこうするのになあ」

マネージャーを辞めて未練がないと言えば、ウソになります。未練はあります。でも後悔はしていません

 

2.過去を卑下しなくていい。新しい道を進む

マネージャーをやってきた自分はすでに過去のものいつまでも過去を誇っていてはいけない新しい何かを手に入れないと、自分は何のとりえもない人間になってしまう。そんな不安が私を襲っていたのです。私がマネージャーをやっていたことは確かに過去のことだけれども、別にそれを卑下する必要は全くないのです。

いつまでも私はこんなマネージャーだったんだと誇りを持っていいんだと、それを教えてくれたのが向井理なのだ

 

3.思い込むエネルギーがマネージャーにとって一番大事なこと

マネージャーの資質とは何か?僕はそれは思い込むエネルギーだと思います。マネージャーの力量、腕前はどういうところにでるかといえば、それは思い込みのエネルギーしかない。少なくとも僕はそれしか信じていません。小手先のテクニックというものはないんです。向井理の成功も田島の思い込みでしかないと思います。

思い込みというとマイナスなイメージだと思いますがそうではありません。むしろ思い込みこそがマネージャーの力なんです。よくスカウトが売れる子を見抜くとかいうけどそれは結果論にしかすぎません。売れるかどうかは、マネージャー側の思い込みとあとは、運しかない。思い込むと力がでるじゃないですか。たとえばスポーツでいえば絶対にオリンピックにでたいと思い込むから練習量も増えるし、それがエネルギーになって開花するんですよ。

思い込んでいいものをつくる。いいものをつくってそれを人にみてほしいと行動する。そのエネルギー。それに勝るものはありません。もちろん思い込むには思い込むに足る人物と出会わなければなりません。魅力ある人物と出会うためにもマネージャーは努力し、映画やドラマ舞台や音楽などいろんなものを見て聴いて、アンテナを張っていなければなりません