読書めも

読んだ本の感想をぼちぼち書いてます

【#37】2000人の営業マンのトップに立った男はなにをしたのか『仕事は99%気配り 川田修』

仕事は99%気配り (朝日新書)

仕事は99%気配り (朝日新書)

 

感想

プルデンシャル生命保険株式会社2000人の営業マンのトップに上り詰めた川田修さんの3冊目の著書。サイゼリヤの正垣会長の『おいしいから売れるのではない、売れているのがおいしい料理だ』を読んだ時くらいしびれました。

この本の魅力は2点に集約されていると思う。一つ目は、読みやすさ。二つ目は、本書に書かれている数々の素敵な物語。

あと、なんと言っても僕がこの書籍に惹かれた理由は、プロローグの箇所で著者の川田さんだけでなく、編集者の人も書いているからだ。

編集者から見た川田さんはどういった人物だったのか?ということが2~3ページに渡って書かれています。

書かれている内容は、タイトル通りで、仕事において気配りが物を言うよということ営業の仕事って一見ぺらぺらしゃべる人がNo1をとれると思われがちだけで実はそうじゃないんだよねといったことが書かれている

僕の中でのビジネス書籍でオススメしたいベスト5に入る一冊ですのでぜひ

読書メモ

1.飲み物一つでもその会社の印象が変わる

ある会社を訪れた時のことです。オフィスの脇にある打ち合わせのテーブルで待っていると、テーブルの上に喫茶店のメニュー表のようなものが置いてありました。手に取ってみると、ホットコーヒー、アイスコーヒー、紅茶アイスティーオレンジジュース、ウーロン茶など、本当に飲み物のメニューが書かれているんですね。しばらく待っていると女性が来て訪ねました

 

「お飲物は何になさいますか?」なんとその会社では、お客様が好きな飲み物を選べるようになっていたのです。言う間でもありませんがもちろん無料です。何も言わずにコーヒーやお茶を持ってくることは素敵です。でも、お茶やコーヒーが苦手な人がいるかもしれません。前の打ち合わせでコーヒーを飲み、別の飲み物を飲んで別の飲み物を飲みたいかもしれません。そんなことまで想定して、来客の飲み物に気を配っている

 

その想像力の豊かさが素晴らしいと思ったのです。飲み物一つに気を配れるということは、顧客や取引先、あるいは商品など仕事全般に対して同じ事が言えるのだと思います

 

2.商談をする時は、相手のことから知る

私は、営業をする時に商談の話をいきなりはしません。なぜかというと、どんな人かどんな会社かもわからないのに、商品を売る事なんてできないからです。まずは相手がどんな考え方でどんな文化を持っているのかを知る事から私の営業の仕事はここから始まります。

 

相手が会社の社長であるならば、会社のことも最初に詳しく知っておきたいのです。私の得意分野は営業ですから、相手の会社の営業についていろいろな話を聴くことが相手の人柄や、その会社のことを理解するための一番の近道になります。

 

3.自分がいなくても回る会社が最高に優秀な経営者

「川田さんはいつも忙しそうでいいね。僕なんて、何もやることないから」お会いする時にいつもこうつぶやかれる社長がいらっしゃいます。いつ携帯に電話しても必ず出ますし、従業員の面接も自分でしていませんし、100人くらいの全社員のことをよく覚えていないというような方です。これは私の持論なのですが、最高に優秀な経営者というのは、自分がいなくても会社が回れる状態を作れる人だと思うのです