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読書めも

読んだ本の感想をぼちぼち書いてます

【#36】ブックオフの真実ーー坂本孝ブックオフ社長、語る

ビジネス ビジネス-起業
ブックオフの真実――坂本孝ブックオフ社長、語る

ブックオフの真実――坂本孝ブックオフ社長、語る

 

内容と感想

ブックオフ創業者の坂本孝さんとマツモトキヨシ会長の松本和那さんの対談本。タイトル通りで、主にブックオフに関して書かれた書籍です。

ブックオフを立ち上げた経緯、ブックオフのビジョン、ブックオフ問題と言われた著作権の問題などについて坂本さんが述べています。

ところでこの本を読んでいて思ったことがあります。

ブックオフの真実」というタイトルにはしっくりこなくね?ということ。

なぜなら、ブックオフに関しての謎をすべて解き明かした訳ではないからです。例えば、ブックオフは2代続けて社長が不祥事で経営陣から退いてます。

ダークなイメージがつきまとっているのです。

創業者の坂本さんには、リベート、セクハラ問題など。2代目社長の橋下さんは、不正会計問題。

それらの問題の裏にあった真実を取り上げた書籍であるならば、ブックオフの真実というタイトルは適切だったかもしれません。

また、対談相手にマツモトキョシの社長を選任したのもよくわかりません。本書の3分の2以上が彼らの対談を書きおこしたものです。

マツモトキヨシの話も出て来て内容がごちゃごちゃになります。

残りの3分の1はインタビュアーがいて、それに対して坂本さんが答えるという形式だったからすごく読みやすかったけど....

と、不満をたらたら述べてきましたが、ブックオフに関して『お母さん社長が行く』という2代目の社長の橋下さんの書籍しか読んだことがなかったので新しい発見がいくつかありました。それが以下の読書メモ

 

◎読書メモ

1.普通の書店や古本売り場は暗い

明るくて、そこで音楽をかけるだけで人は入ってくるんですよ。ふつうの書店は暗いでしょ?経費節減だとかいって、蛍光灯の数を減らす。ブックオフを立ち上げる時に外からは目立ち、店内は明るくきれいにということにこだわりました。

照度もあげてるんですよ。薄暗く、カビ臭い古本屋のイメージはありません。お客様に気軽に入っていただけるように、コンビニのように入りやすい店舗作りを演出しています。

 

2.ブックオフには古本くささがない

ブックオフで値段が付かない本を引き取った後は、廃棄しています。だからお客さんから引き取ったら、値をつけなかった本はマジックで表紙に×をつけます。では、なぜ汚い本を売らないのか?汚い本をブックオフで並べれば、お客様は「汚い本も買ってくれるんだ」という心境になります。

つまり、汚い本ばかり集まってきてしまうのです。するとあっという間に店内が汚らしくなる。店頭にならべる商品がすすけていたり、古本独特のかび臭いがただよっていたら、普通に本を買いにくるお客様に敬遠されてしまうのです。それをぜひとも避けたいのです。それに、汚いところは、女性は絶対に来てくれないんですよ。古本を綺麗にしよう!という発想はそこから始まったのです。

 

3.古本は物流コストが安い

ニューヨークにブックオフを進出させました。ニューヨークでは買い取りができないので、日本から本を運んでいます。というのは、アメリカでは、本を売るという習慣がなく、回し読みが習慣なのです。ですのでお客様が売りにきてくれないのです。そこで、コンテナに積んで、灼熱のバミューダ海峡を55日間かけてゆっくり持って行く。

一冊あたり、13円のコストです。本のいいところは、緊急性を要さないという所です。例えば、ニューヨークの紀伊国屋書店さんは週刊誌を飛行機で運ぶんですね。一冊300円の週刊誌の値段が2倍、3倍とふくれあがっちゃうんですよ。もちろん必要な人はそれを買うでしょう。

ですが、文庫は腐らないでしょ?腐らない本を手間ひまかけて持っていったら結果的にニューヨーク店が繁盛したんです。

 

4.著作料を支払うのでなく、新しい世代の人達のために使う

書籍には、著作者に著作権があります。今の仕組みで、中古ビジネスを展開すると著作者に一切お金が落ちない仕組みになっています。これがブックオフの批判となっている柱ですね。レコードや音楽CDの世界では、レンタル屋さんもカラオケ屋さんも、著作権を守るために、一定のルールを作りました。CDをレンタルしても、カラオケで歌を歌っても、曲をつくった人にちゃんと使用料がおちる。

でも本については業界で統一したものが何もない。新刊本を一冊売れば、印税が入るのに、ブックオフを通貨しても何も支払われない。しかもこれらのルールというのはレンタル業界から提案されたものです。ですから、CDショップやレコード会社ともめずにスムーズに事を運ぶことができました。だから、今新しい仕組みを作っている所です。古本市場とブックマーケットの古本業界でリサイクルブックストア協議会を設立しました。

ここでは買い取りシステムの話だけでなく、漫画家や小説家など、出版業界の今後を担う新しい人材育成のための基金をつくろうとなっているのです。本を売れないのをブックオフのせいにするな!本を売れないのをブックオフのせいにするのは責任転嫁です。トヨタや日産のゴーンさんが「中古車屋のガリバーが伸びているから車の売り上げが減った」と批判するでしょうか?そんなことはないでしょう。人のせいにするんじゃなくて、自分達がどこまで努力してどうやったかを直視すべきなんじゃないでしょうか?ブックオフのせいで売れないというのは、回転寿司ができたからうちの寿司屋の客が食われたと言っている寿司屋と一緒です。

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