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読書めも

読んだ本の感想をぼちぼち書いてます

【#34】サイゼリアのひみつ《おいしいから売れるのでない 売れているのがおいしい料理だ 正垣泰彦》

おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ

 

 

◎内容と感想

サイゼリヤの現会長、正垣泰彦さんの自叙伝。飲食業会の人はもちろん、ビジネスマンにはぜひ読んで貰いたい一冊です。

この書籍を読む事で、サイゼリヤがどこを目指して走っているのか?またサイゼリヤの会長はどのような人物か?ということが非常に分かりやすく書かれています。

そんな会長の人柄や発想が他の経営者といかに違うか?ということがこの本から感じ取れるでしょう。

正垣会長は、飲食業会の中でも飛び抜けて素晴らしい経営者だと思います。

自分の店の料理はうまいと思ってはいけない。なぜなら、自分の店の料理はうまいと思ってしまったら、売れないのはお客が悪い景気が悪い、としか考えれなくなってしまうからだ。

商売とは、お客様に喜んでもらうという形で社会に貢献し続けることなのに、そんな風に考えてしまったら、もう改善を進められなくなってしまう。

いかに物事をありのままで捉えることができるか?自分の主体で物事を見てはいけない。

本書のタイトル「おいしいものが売れるのではない。売れているのがおいしい料理だ」には、目の前の現実を謙虚に受け止め、本当にお客様が満足されることは何かを見極めろという私の思いをこめている。

これは冒頭の文章ですが、これだけ読んだだけでも正垣社長がいかに優れた人物であるか?
ということが伝わってくると思います。一度インタビューしてみたいな...

◎読書メモ

1.なぜ自分はそう考えたのか?について何回も自問自答する

不思議なもので物事が大ピンチになった時のほうが、正しい経営判断ができる経営者は多い。これは、切羽詰まって他人に何かの責任をなすりつける余裕がなくなり、自分の問題としていろいろな事象を見られるようになるからである。

 

なお、何らかの事象を観察する時は、「なぜそうしたことが起きたのか?」と考えるだけでなく『なぜ自分はそう思ったのか?』と何回も自問することが大事であるそうすることで「売れないのは立地が悪い」→「自分は売り上げ不振を立地のせいにしてないか?」→「悪立地でも繁盛している店を調べよう」という行動に繋がり、正しい経営判断ができる

 

こういうことを繰り返すことで今まで見えなかったことが見えてくる。

 

2.サイゼリヤが目指すものは複数の料理を選びコーディネートすること

45年前、イタリアのレストランに行き、私はカルチャーショックを受けた
当時日本では、A定食やB定食とか、店舗の都合で料理を選びセットで提供するのが当たり前だった

 

一方イタリアのレストランでは、「前菜」「パスタ」「食後酒」「コーヒー」など好きな物を選んで食べる。さらに水もガス入りとガスなしを選ぶことができた。私はこの自由に選べるという「幸せ」をサイゼリヤでも実現したいと考えた。

 

安心して料理を選んでもらうには、値段を見ないで注文できる状態を作らなけらばならない。つまり、一品あたりの価格が安くならなければならない。値付けの参考になるのは、その国で最も売れている消耗品の価格である

 

使い捨てにする商品に比べがないくらいの金額なら、食べてしまえばなくなる料理にも抵抗感なく払えることができる。例えば、以前は週刊誌やタバコが200円程度だったのでサイゼリヤはそれを値付けの参考にした。我々は個々の商品より、コーディネーションを楽しめるかどうかを重視しているのが、ほかの外食チェーンとサイゼリヤの最大の違いかもしれません

 

3.料理は衣服選びに似ている

料理は洋服選びに似ている。例えば、結婚式なら礼服、仕事ならスーツや作業着近所の買い物ならTシャツやジーパンだろう。結局よい商品とは、その用途に適しているかどうかで決まる。新メニューを開発する時も、どんな料理が店に合うのかをまず考える

 

異常事態の時には、平時にはできないことができる!異常事態の時には、平時にはできないことができて平時には考えつかないようなことが思いつくかもしれない。物事を真剣に考えるということはとても大変で疲れる作業である。

 

だからこそ、平時にはなかなかできない。その意味で、異常事態は新しい力やアイディアを生むきっかけになる。だから震災や計画停電の影響で売り上げが減少したのであれば、失ったお客様を取り戻せるようなお値打ち感のある商品を作るチャンスと捉えるべきです。

 

半分に減ったお客様を元の水準、つまり、今の2倍に増やすためには、今までとは全く違う発想で商品開発をするしかない。今は苦しいかもしれないが、これまでとは比べ物にならないくらい、魅力のある商品やサービスを作り出せるかもしれない。と前向きに捉えたほうが商売はうまくいきます

 

4.仕事に生きがいややりがいを見つけさせてやる

仕事は一生懸命取り組んでくると、「やりがい」を感じ、さらにがんばり続けてくると「生きがい」を感じるようになる。「生きがい」とは、「生きている証し」高水準の努力を続けるためには、仕事に高い価値を見いだしていかねばならない繁盛店を作る上でも、100店作る上でも大切なことは同じだと思っている

 

それは、「儲ける」ではなく、「儲かる」ようにすることである。儲けるというのは自分が利益を得る事を第一に考えて行動することである。これは必ずどこかで立ち行かなくなってしまう

 

一方の「儲かる」の方は、お客様に喜ばれることを最優先に考えて、行動するということ。お客様に喜ばれているのだから、利益は自然とついていく。結果として儲かるのだ。別のいい方をするのであれば、商売とはお客様に喜ばれるという形の社会貢献でなければならないと私は思っている

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