【書評】謎の会社、世界を変える。ーエニグモの挑戦 須田将啓 田中禎人
◎内容と感想
エニグモの共同代表の田中が代表取締役を降りた!
→http://www.enigmo.co.jp/blog/tanaka/
ということに関してネットで先日バズっていました。
残念ながら、エニグモは、名前しか聞いたことがなかったので、どんな会社かと思い、この本を読むことになりました。
今でこそ、ブログを使って商品を宣伝するということは珍しい光景ではなくなりましたが、このビジネスのパイオニアがエニグモさんだったのです
会社の創業者が2人なので2人の視点で物語が進められます。ころころ視点が変わるので序盤は読みづらかったのが印象的でした
※実際は、創業者の2人だけでなく、従業員の視点での話もあります
物語の中盤になってくると、その視点が変わる切り口は徐々に慣れてくるので逆に、読んでいておもしろく感じました。
ですが、語り手が多かったので、語り手の絵なり写真を入れてほしかったなぁ...
そうすれば、誰が語っているか視覚的に分かるし...
◎読書
1.心に残った名言
Life is short,make it count(人生は短い、意義のある人生にせよ)
2.楽しい仕事をする!の前にビジネスとしてできるか?
楽しい仕事をしたい!自分で仕事をしたい!という思いも大事だが、その前にやろうとしているビジネスがうまくいくないと楽しさはありえない。理想や理念も大事だが、商売がうまくいかないとそんな余裕のあることは言えない
3.力なき正義は無力
力なき正義は無力とまで言わないが、資本力や企業規模の影響力によって結果が出しやすくなる。金儲けは悪いという風潮が日本にはあるが、僕は決して悪くないと思う。重要なのは、なんのために金儲けをしているか?だ。自己の贅沢や幸福感のために稼ぐのか?それとも社会のためになるようなことをするのか?そこが重要である
4.15歳からは実現していくステージ
子供頃はまだ実現していくステージではない。何かを実現できるようになるのはせいぜい15歳頃からである。それまでは、じっくり知識をためねばならないのだ
5.メディアの重要さ
不思議なことに自分達の活動で使う資金より、PR活動のがコストがかさむ。だからメディアという存在は非常に大事。Webのブランディングなど。
メモ
→資金調達すること
→未上場の成長率が高いベンチャー企業に、ハイリターンを狙った融資を狙うこと。融資された会社に資金の返済義務はないが、経営に関して融資した側に介入されたり他のファンドに転売されたりなどデメリットもある
→企業の役員や従業員があらかじめ決められた値段の自社株を購入することができる権利
・ヘッジファンド
→少数の投資家から巨額の資金を借り入れして、運用するファンドのこと。空売りを得意手法として、利益を稼ぎ出している
・プライベートエクイティー
→ベンチャーキャピタルやバイアウト投資、企業再生投資などの総称に使われる※バイアウト投資とは、成熟期以降の会社や事業に投資を行うこと
・CGM型
→consumer generated mediaの略。インターネットなどを活用し消費者が内容を生成していくメディアのこと。SNSやQ&Aサイト、ブログなどのこと
→Yahoo!カテゴリからGoogleへ。ホームページビルダーからブログへ検索エンジンは元々、ディレクトリから選ばれるものだった。でもグーグルの登場により自分の調べたいことを詳しく調べることができるようになった